2nd.『spiral move - TELEGENIC 2』1994/07/20発売 初回特典:なし (last update 2003/08/23)
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THEME OF TELEVISION テレビジョンのテーマ |
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PEOPLE |
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(DON'T TELL ME NOW!)PLEASE PLEASE MR.SKY 空に鳥がいなくなった日 |
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LOCOMOTIVE |
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PHOTOGRAPH |
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20TH CENTURY FLIGHT −光の彼方に− |
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JET BLACK ハローマイフレンド |
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BLUE RUBBER BALL |
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MYTHS OR PHYSICS? |
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IN ONE'S BOYHOOD コーヒーカップで泳ぐ少年 |
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GRANADE(MONO MIX) あの娘と地球 |
12. |
WHERE'RE YOU FROM? WHERE'RE YOU GOING? |
“スパイラルライフの近未来(セカンド)アルバムは少年のままの大人や大人になれない少年達の
願望をかなえてくれている。かつてブラウン管で体験した素晴らしい映像と音楽の世界の歓びが
そのまま時と無縁に12のTVプログラムの様に存在する、そしてプリミティブな音楽。
新しくないけどとても新しい世界、スパイラルライフは動き続ける。”(発売時の広告より引用)
赤色は車谷/青色は石田メインの楽曲です。
1.THEME OF TELEVISION テレビジョンのテーマ
インストゥルメンタル。石田がテレビのチャンネルを変えつつサンプリングして作ったそうです。
ロケット発射の瞬間のような音がアルバムの行く末を象徴するような一曲です。
この曲のピアノのフレーズの元ネタは primal scream“loaded”
石「本当はもっと無機質にしようと思ってたんだけどね」車「気がついたら切なさが出てた」
2.PEOPLE
車「世代観みたいなものをちょっと歌いたかった」石「ある意味、旗揚げですね」
車谷の詞には「手」という言葉がよく用いられてます。心理学的に分析してみたいですね。
個人的には、ラストライブの横浜アリーナで行われたこの曲の大合唱が
「スパイラル」と「私たちファン」がつながった至福の瞬間だったと思います。
この曲の元ネタ Primal scream“movin'on up”
3.(DON'T TELL ME NOW!)PLEASE PLEASE MR.SKY 空に鳥がいなくなった日
ハーモニー、詞、私にとってはこの曲がスパイラルの最高傑作だと思います。
短いことば(元ネタは谷山俊太郎&寺山修司らしい)の中に濃い意味がつまっています。
車谷の詞は短ければ短いほど美しい詞になりますね。
曲全体の元ネタは THE DYRANS“MARY QUANT IN BLUE”
イントロのギターの元ネタは U2“where the streets have no name”
車「この曲は歌詞が先にあって言葉がメロディを呼んだという感じです。詞は、いつものように漠然とした不安や悲しみが漂ってる」
4.LOCOMOTIVE
運動会のマーチに使ってほしい、そんな軽快な曲。
一旦フェイドアウトしてからまた戻ってくるあたりが良いですねー。
この曲の元ネタ:zombies“friends of mine”
石「アメリカンポップスの作り方っていうか、そういうお料理本みたいな曲」
●この曲のコーラス部分
「世界は今二つある 左目で分かれていく僕の世界」
「 It's given two oh can't you see It's sprended world 」
(94年5月「sound of my generation」ツアーのパンフより引用)
5.PHOTOGRAPH
石田の夢みるロックワールド全開な曲!
石田、マーマレード好きなんでしょうか。詞によく用いられているような。
石「弦の使い方だとかが(中略)Tレックスっていうか。とくに僕、弦のフェチなんで(笑)」
ところで、長年の疑問なんですが「ひもとじる」ってナンですか?「ひもとく」の反対語なのか…
こういう細かい所にツッコミを入れるのはファンとして邪道なのでやめましょう。
6.20TH CENTURY FLIGHT−光の彼方に−
サブタイトル通り、光の彼方(=未来?)を見つめているようなステキな曲です。
車谷と石田のリードボーカルが交互にくるところも非常にツボな曲。
→この曲については「分かり合えない僕ら〜私のスパイラル論」も参照してください。
石「フィラデルフィア・ソウル万歳という感じの曲。歌詞は…広い意味でのラブソングです。
単に恋愛とかじゃなくて、いろんな意味で、なんか人間ってみんな何かを探しながら生きてると思うから…そういう意味で…」
単語解説:「レシプロ」…車のエンジンの形式 「ソレノイド」…らせんの名称。コイルのこと。
7.JET BLACK ハローマイフレンド
タイトルの元ネタは the beatles の「GET BACK」だそうです。
石「アレンジは(中略)もっとサイケにってことで、“TOMORROW NEVER KNOWS”になった。
(中略)途中のコーラスは“you want see me”を使ってる」“nowhere man”も入っているらしい。
※サビの部分は The who「I'm a boy」だと情報をいただきました(2001/01/27)
8.BLUE RUBBER BALL
青色が好きな私にとって嬉しい歌詞。元ネタは洋楽バンド、CYRKLE(サークル)の1966年の曲「RED RUBBER BALL」
「誰にも見せない僕の小鳥」って、だれでも心の中に持ってるモノなのではないでしょうか?
曲の元ネタはthe rutles“another day”
9.MYTHS OR PHISICS?
石田の数学的な詞の中に「ものがたり」と「神」への考え方がうかがわれます。
数学もつきつめれば宗教、神の領域に近づくと言ったのは誰だったでしょうか…
元ネタは、『abbey road』(the beatlesの1969年のアルバム)とのこと。
10.IN ONE'S BOYHOOD コーヒーカップで泳ぐ少年
車谷の「少年」観がうかがわれる詞です。少年の微妙な気持ちを書ける人ですね。
でも「向こうに〜言える余裕あるさ」あたりはある程度大人だから書ける詞なのでは。
大人になると、「赤は赤い」(←比喩)と言えない時が多いのです(泣)
曲的には、PLEASE PLEASE MR.SKYを明るくしたらこの曲になるのかな、と思わせます。
車「マージービート!!ここまでやったのは初めて」
「少年のころの初心に戻るというか、何もうやむやしたものもなく、不純物もないころの気持ちに戻りたいなー…みたいな感じもなきにしもあらず」
11.GRENADE(MONO MIX) あの娘と地球
ガレージソング!!モノミックスという辺りにこだわりが感じられます。
石「これはGSです。グループ・サウンズ。」 「とにかく音に力をつけたかったからモノラル・ミックスにした」
この曲の元ネタ:rolling stones“jumpin'jack flush” / tomorrow“my white bicycle”
12.WHERE'RE YOU FROM? WHERE'RE YOU GOING?
「我々は何処から来たのか。」「我々は何処へ行くのか。」というのはゴーギャンの有名な言葉ですね。
次のアルバムへの布石となるような曲。ノイズの中にはかなさが・・・。
短くて韻を踏んだ詞がステキです。
車「僕らと同じ世代の欧米のギター・バンドがやりそうな手法。94年発のギターサウンドという感じ。歌詞もいちばん素直に全然苦しまないで書けた」
※この曲の元ネタは smashing pumpkins“TODAY”だというご指摘をいただきました(2001/01/27)
そして、スパイラルはここからどこへいくのか…
参考&引用文献:「GB」1994年5月号、9月号.『渋谷系元ネタディスクガイド』(1996/太田出版刊)
テレジェニックの思い出
オリジナル3枚の中では1stほどの統一感はないけれど、個々の曲が独立しつつも一つのカラーを持っているアルバムです。
歌詞カードもSFチックでいい感じです。(本人たちはあの写真はイヤだったそうですが…)
個人的な思い出としては、アルバムの発売日にタワーレコードに行ったらちょうど休みだったということが…。
しかたなく次の日にまた買いに行ったのでした。でも特典がついてなかったので他の店で買っても同じだったなあ。
スパイラル楽曲解説その3 『FLOURISH』に続く。
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